インソール製作の流れについて
1.問診
痛い場所や、痛みの出る動きなどをお伺いします。
詳しく教えてください。
2.足のチェック
変形、足の関節の動き、筋力、タコのでき方などを確認します。
3.歩行のチェック
歩行中の全身の関節の動きを詳しく観察し、痛みの原因になる動きの異常を確認します。必要があれば、歩行、走行の様子をビデオカメラで撮影します。
4.バランス検査
身体の動きやバランスを見るための検査をします。
スポーツを行う人には、さらに強度を上げた動きの中で起きる身体の動きを検査します。
5.矯正位での歩行のチェック
足にテーピングやパッドを貼り、足を矯正した状態で歩いたり、バランス検査を行い、矯正前と矯正後を比較します。インソールを使って足に与える矯正や支持の種類を、試しながら決定します。
6.採型
テーピングやパッドで足を矯正した状態で、足型採型器の上に乗って頂き、足の型をとります。
7.靴のチェック
初日、病院にて足の型どりをします。所要時間:15~30分
使い古した靴には、沢山の情報がつまっています。靴底の減り方などでどこに負担がかかっているか分かるからです。
普段履いている靴を見せてください。
インソール製作
8.石膏モデル修正
採った足型を工場に持って帰り、インソールを製作します。足型に石膏を流し込み、足のモデルを作ります。石膏モデル上での微調整を行い、モデルをインソールの形に修正します。症状やスポーツの種類に応じて、足のアーチの高さ、圧力を加える・逃がす場所、角度を変える場所を、調整します。症状を減らすための、色々な仕組みを組み込みます。
9.仮合わせ用インソール製作
修正後の石膏モデルにインソールの材料を成型します。材料は、装具やインソール用に開発された、衝撃吸収、吸湿、抗菌性に優れた素材の中から、症状や活動レベル、スポーツの種類によって、最適なものを選択します。入れる予定の靴の形に合わせて、インソールの形を削ります。
約1週間後
10.仮合わせ
約1週間後、病院にてインソールの仮合わせを行います。所要時間:10~30分
仮縫いの様な状態のインソールを履いて、歩行やバランステストを行います。痛みや症状、歩き方の異常、関節の動きが、インソールを履くことでどのように変わるかを確認し、さらにミリ単位で微調整しながら、最適なインソールのバランスを探ります。
完成品の製作
11.完成品製作
仮合わせ後のインソールを工場に持ち帰り、仮合わせの情報を元に、さらに形を調整し、完成用の材料で仕上げていきます。
12.完成品のお渡し
適合具合を担当医師が確認します。
完成後
13.使っていて気になる時
インソールの調整は、お渡し後1年半の間、何度でも無料です。症状に変化があった場合や、インソールを使い続けることで、歩き方・関節・筋肉の使い方が変わってきた場合、インソールの微調整が必要です。使っていて気になった時には、㈱京都スポーツ装具研究所まで、ご連絡ください。
14.お手入れ方法
市販の靴や衣類用の、除菌・消臭スプレーが使用できます。汚れが気になる時は、中性洗剤で手洗いし、自然乾燥させてください。熱いお湯やドライヤーは、インソールが変形する恐れがあるため、使用しないでください。
15.適した靴の選び方
●中敷きが外せるor靴の中が平ら
靴の中に凹凸がある場合、インソールの底を靴の形に合わせて削る調整が必要です。
●足の甲が紐やマジックテープ式
インソールが入る分、靴の中身が増えるため、大きさを調整できる靴が適しています。
※靴の選び方のアドバイスも致します。ご相談ください。
インソールの定期的な調整のススメ
インソールを使っていると、姿勢や動作、筋肉のつき方や体のバランスに、徐々に変化が起こります。その度にインソールを体に最適な状態に再調整することで、症状の改善やパフォーマス向上のための、最大の効果が得られます。調整は何度でも無料です。
㈱京都スポーツ装具研究所までご連絡ください。